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光コンセントとは?モジュラージャック・LANコンセントとの違いを徹底解説!

光回線を利用するためには、最寄りの電柱や集合住宅の共有スペースから光ファイバーを自宅内に引き込まなければなりません。

その際に必要となるのが、光ファイバーと専用機器をつなぐための差込口となる「光コンセント」です。

最近では主流の差込口として採用されていますが、光コンセントの代わりに「モジュラージャック」や「LANコンセント」が用いられるケースもあります。

いずれも光回線が利用できることに違いはありませんが、実は通信速度に大きな違いが出てきます。

そこで今回は、光コンセント・モジュラージャック・LANコンセントの違いや、通信速度が最も速くなる配線方式の知識についてご紹介します。

先に結論をいうと、光コンセント>LANコンセント>モジュラージャックの順に通信速度が早く、電話配線のモジュラージャックは最大100Mbps程度しか速度が出ないのでおすすめできません。

これらの知識を身に着けておくと、これから戸建てで光回線を利用する際や、賃貸物件に引っ越しをする際に役立ちますので、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

光コンセントとは?

光コンセントとは、簡単に説明すると「光回線を接続するための専用の差込口のこと」です。

引用:ソフトバンク光

大きく分けて「一体型」と「分離型」の2種類があります。

また、光コンセントであることがわかりやすいように「光」もしくは「光コンセントSC」といった文字が記載されていることが特徴です。

自宅内にこれらの光コンセントがある場合は「光配線方式」が採用されており、光ファイバーケーブルが直接差込口まで引き込まれています。

光ファイバーをそのまま利用できるので、他の影響を受けずに最大限の通信速度でインターネットを利用できることがメリットです。

これらの光コンセントがない場合は、後述する「モジュラージャック」や「LANコンセント」が採用されている可能性があります。

モジュラージャックやLANコンセントは光配線方式ではないため、通信速度がやや劣るという欠点がある点を覚えておきましょう。

光コンセント・モジュラージャック・LANコンセントの違い

光回線を利用するためには、光ファイバーケーブルをONU(回線網終端装置)とつなぐ必要があります。

そのために用いられる差込口は、大きく分けて3種類存在します。

  1. 光コンセント(光配線方式)
  2. モジュラージャック(VDSL方式・電話配線)
  3. LANコンセント(LAN配線方式)

光コンセントは、自宅内まで光ファイバーケーブルを直接引き込む配線方式のことです。

モジュラージャックは、物件内の共有スペースまでは光ファイバーで、そこからは電話配線を併用して自室まで回線を引き込みます。

LANコンセントは、共有スペースに引き込まれた光ファイバーから、自室までLANケーブルで配線する「LAN配線方式」の際に用いられます。

住んでいる物件でどの差込口が採用されるかは、一言でいえば「物件内の配線方式の違い」によって自動的に決まります。

モジュラージャックやLANコンセントについて解説しますが、通信速度が最も速いのは光配線方式であるということを覚えておいてください。

モジュラージャック(VDSL方式)とは?

モジュラージャックとは、VDSL(電話用ケーブル)を使ってインターネットに接続する配線方式のことです。

引用:NTT東日本

物件の共有スペースまでは光ファイバーで、そこから電話用のケーブルを使って自室まで回線を引き込みます。

そのため、自宅内にモジュラージャックがある場合は、必然的にVDSL方式による配線方式でインターネットを使うことになります。

VDSL方式は、もともとは電話用のケーブルを使ってインターネットに接続しているため、光配線方式と比べて通信速度が遅いことが欠点です。

通信速度は最大100Mbpsまでしか対応していないので、仮に1Gbpsの光回線に申し込んでも、VDSL方式の場合は物理的に通信速度が出ないということになります。

築年数の古い物件で採用されていることが多く、コンセント周りに「光」や「光コンセントSC」といった文字が記載されていなければ、モジュラージャックが採用されていると思って問題ありません。

VDSL方式が採用されている物件で光コンセントを取り付けるためには、数万円の費用を支払って光回線の開通工事を行う必要があります。

LANコンセントとは?

LANコンセントとは、LANケーブルの差込口が付いているコンセントのことです。

要購入:pixta

物件内の共有スペースまでは光ファイバーが引き込まれ、そこから自室まではLANケーブルを使って配線しています。

電話配線を用いたVDSL方式より通信速度は速いですが、LANコンセントが取り付けられた物件そのものが少ないことが特徴です。

LANケーブルを壁面のLANコンセントに差し込めば、すぐにインターネットを使えるので、一部のインターネット無料物件などで採用されています。

なお、光回線を申し込む場合は「光コンセント」を取り付けるので、LANコンセントが取り付けられることはありません。

コンセント周りを確認して「光」や「光コンセントSC」と記載があれば光コンセント、「LAN」と書かれていればLANコンセントであると判別が可能です。

光コンセント・モジュラージャック・LANコンセントの違いでよくある質問

最後に、光コンセント・モジュラージャック・LANコンセントの違いについて、聞かれることが多い「よくある質問」にお答えします。

光コンセントがないと光回線は使えない?

光コンセントがなくても光回線を使えます。

光コンセントは光配線方式の際に用いられる専用の差込口です。

物件内の配線方式がVDSL方式の場合はモジュラージャック、LAN配線方式の場合はLANコンセントで光回線が使えます。

ただ、VDSL方式は電話配線を利用するため、通信速度が最大100Mbpsまでしか出ない点に注意が必要です。

光コンセント・モジュラージャック・LANコンセントの違いで速度は変わる?

それぞれで配線方式が異なるので通信速度に違いがあります。

最も通信速度が速いのは「光コンセント(光配線方式)」、一方、速度が遅いのは「モジュラージャック(VDSL方式)」です。

VDSL方式の場合は最大100Mbpsまでしか速度が出ず、物件内の配線方式を自分の希望で変更することはできません。

個別に光回線を申し込んで光ファイバーを直接引き込むか、別の物件に引っ越しをするしか手段がないので覚えておきましょう。

モジュラージャック・LANコンセントから光コンセントに取り替えられる?

集合住宅や賃貸物件に住んでいて、光コンセントの代わりにモジュラージャックやLANコンセントが取り付けられているケースもあるかと思います。

その場合は、個別に光回線を申し込んで開通工事を行うことができれば、新たに光コンセントを取り付けることが可能です。

ただし、配線を通すための配管などに余裕がないなどの理由で、必ずしも光コンセントを取り付けられる訳ではありません。

また、賃貸物件の場合、管理会社や大家さんからの許可を得てからでないと開通工事ができない点にも注意が必要です。

光コンセントは自分で取り付けられる?

光コンセントの取り付けは電気工事士の資格が必要なので、自分で光コンセントを取り付けることはできません。

ただし、カバーの交換だけであれば資格は不要で、Amazonや楽天市場などで代替品を購入できます。

まとめ

本記事では、光コンセント・モジュラージャック・LANコンセントの違いについて解説してきました。

最後に、それぞれの特徴をまとめると次のとおりになります。

種類光コンセントモジュラージャックLANコンセント
配線方式光配線VDSLLANケーブル
通信速度最大1Gbps最大100Mbps最大1Gbps
※物件によって異なる場合がある
回線の種類光ファイバーのみ共有スペースまで:光ファイバー
自室まで:電話線
共有スペースまで:光ファイバー
自室まで:LANケーブル

これらの中でおすすめなのは、宅内まで光ファイバーを直接引き込むことで光回線の通信速度を余すことなく利用できる「光コンセント(光配線方式)」です。

自宅内に光コンセントがない場合は、光回線の窓口に申し込んだ後、開通工事を行うことで光コンセントが取り付けられます。

集合住宅に住んでいる場合は、事前に物件の管理会社や大家さんから許可を得てから、光回線に申し込むようにしてください。