光回線を利用していると、部屋の模様替えなどをするときに回線終端装置を移動したいことってよくあるんですよね。
『あと50センチケーブルが長ければ、モデムをこの棚の上に置けるのに・・・』
『息子が出て行ったから、これからはインターネットはこっちの部屋で使いたいなぁ。』
そう思っても、光ケーブルってどうやったら長くできるのかなんて知っている人はなかなかいませんよね。
それに屋内の光ケーブルに足を引っ掛けてしまって、光ケーブルの線が断線してつながらなくなるなんてこともよくあります。
今回はそんな光ケーブルを延長・交換したいときの対処法をお教えしちゃいます。
ぜひ光ケーブルを延長・交換したいと思っている方は、参考にしてくださいね。
光ケーブルの交換に伴い、万が一コネクタの破損などをしてしまった場合はNTTへの故障対応が必要になります。そうなると最初からNTTへ依頼しておいたほうが安かったなんてことにもなりかねません。もし自分で交換することに自信がない場合は、NTTや事業者へ依頼をするようにしましょう。光ケーブルの交換は自己責任にてお願いします。
どの線が光回線のケーブル?

そもそも光ケーブルって、いったいどの線のことを言っているのでしょうか?
光回線を開通すると、必ず光コンセントと回線終端装置が設置されます。(マンションVDSLタイプ以外)
その光コンセントと回線終端装置の間の線が、光ファイバーでできた光ケーブルです。

引用:NTT東日本HP
図でいうと、1番の光コンセントから回線終端装置までの線が光ケーブルとなります。
ちなみに2番のパソコンまではLANケーブル、3番の電話機までは電話線(モジュラーケーブル)なので、そちらを延長したい場合はそれぞれの線を電気店などで購入してくださいね。
1番の光ケーブルを延長・交換したい場合は続きをお読みください。
光回線のケーブルって自分で購入できるの?

光ケーブルってどこかで売っているのを見た事ありますか?
実は電気店や家電量販店では、ほとんど売っていることはありません。
けれどネットでは、Amazonや楽天なんかで販売されています。
お値段も案外お安くて、数百円~2,000円程度。
1mや3mくらいの短いものから・・・
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10m、20m、30mととっても長いものまで販売されています。
ケーブルを購入するときは、一緒にジョイントコネクタ(中継コネクタ)がセットになっているものを選ぶと安心です。
そうすれば万が一長さが足りなかったときは、今あるケーブルと接続して使用することができます。
ジョイントコネクタだけで購入すると割高になってしまうので、なるべくセットになっているものを選ぶか、もしくは長さに余裕を持って購入するようにしてくださいね。
続いては光ケーブルを延長、交換する方法や注意点についてお伝えします。
光ケーブルを延長・交換する方法

光ケーブルを交換するのは、実はとっても簡単です。
ケーブル自体を丸ごと新しい長いものへ交換する方法と、今あるケーブルに新しいケーブルをつなげて長くする方法があります。
新しいケーブルへ交換する場合
- 回線終端装置の電源を抜く
- 光コンセントから光ケーブルを抜く
- 回線終端装置のカバーをはずして、光ケーブルを抜く
- 新しいケーブルを回線終端装置と光コンセントへ差し込む
- 回線終端装置の電源を入れる
今あるケーブルを利用して延長する場合
- 回線終端装置の電源を抜く
- 光コンセントから光ケーブルを抜く
- 抜いた光ケーブルの先に、中継コネクタをつける
- 中継コネクタに新しく購入したケーブルをつなぐ
- 新しい光ケーブルの先を光コンセントに差し込む
- 回線終端装置の電源を入れる
今あるケーブルを利用して延長する場合は、回線終端装置側ではなく光コンセント側を抜いたほうが簡単です。
中継コネクタを使用しても速度が落ちることはそこまでないので安心してくださいね。
どちらも特に難しいことはなく、もともとの光ケーブルを抜いて新しいケーブルを差し込むだけです。
作業の際は念のため必ず回線終端装置の電源を抜いてから作業を行い、一番最後に電源を入れるようにしてください。
また壁にある光コンセントは下向きにコネクタがついているので、まっすぐ引き抜きまっすぐ差し込むように注意してくださいね。
光ケーブルの差し込み方などは、こちらの動画が参考になります。
光コンセントには形状によっては蓋が見る場合があるので注意してくださいね。
光ケーブルを自分で延長、交換する場合の注意点

光ケーブルを自分で延長、交換する場合に気をつけたいことが2つあります。
危険なので、必ず目を通してから作業をするようにしてくださいね。
注意1.光ケーブルを覗き込まない
光ファイバーを取り替える際には、必ず光コンセントの差込口や光ケーブルの先端を覗き込まないようにしてください。
目には見えませんがレーザー光が出ているため、直視してしまうと目が損傷してしまう可能性があります。
また小さい子供などが近くにいる場合の作業なども、危険なので作業するのは極力避けるようにしてくださいね。
注意2.光ケーブルを曲げない
光ケーブルは細いガラス素材でできているため、電話線やLANケーブルに比べると曲げに弱くて折れやすい性質を持っています。
その為鋭角に曲げたりぐるぐる巻きにしたり、結び目を作ったりしてしまうと、中で線が折れてしてしまうことがあります。
最近は曲げフリーと書かれているような曲げに強い光ケーブルや、うどんの乾麺のように薄いタイプの光ケーブルも販売されています。
昔に比べるとかなり曲げにも強くはなっていますが、それでもやはりあまり強く曲げることはおすすめしません。
なので光ケーブルを交換するときには扱いに注意し、あまり急な角度に曲げたりはしたりはしないように注意してくださいね。
またひかりケーブルは、足を引っ掛けるだけでも断線してしまうことがあります。
なるべく床にそのまま伸ばすのではなく、壁際などにきっちり配線するようにしましょう。
光ケーブルの延長・交換で工事が必要なパターン

光ケーブルの延長や交換を自分でしたいけれど、どうしてもできない場合もあります。
そんな場合はNTTへ依頼をするしかありません。
たとえば工事を依頼する必要があるのは、以下のような場合です。
- 露出配線ではなく、壁の中を通して別の場所に光コンセントを移動したい場合
- ルーターを隣の部屋に移動したいけど、配線をするとドアが閉まらなくなる場合
- リフォームなどで光コンセントを一度撤去してしまった場合
- 母屋から離れなど、別棟に移動したい場合
- 光コンセントがない場合
こういった場合は自分では難しいため、NTTへ工事を依頼してくださいね。
ドコモ光やソフトバンク光などの光コラボレーションの契約の場合は、それぞれドコモやソフトバンクなどの事業者への連絡が必要です。
特にかなり前から光回線を利用している場合は、自宅に光コンセントが設置されておらずそとから引き込んだ線から直接回線終端装置につながっている場合があります。
その場合は自分での延長は難しいため、必ずNTTに依頼するようにしてくださいね。
光ケーブルの延長・交換をNTTに相談したらいくらかかる?
NTTへ工事を依頼した場合の費用は、工事内容によって金額が変わってきます。
光コンセントの移動など光ケーブルを電柱からを引きなおす必要がある場合は、20,000円程度の費用がかかります。
けれど光コンセントはそのままで、そこからのケーブルの長さを延長したいだけであれば10,000円程度ですみます。
また5メートル以内の光ケーブルであれば、NTTから直接送ってくれることもあります。
その場合の費用は1,500~2,000円程度とネットで購入するよりは少し割高ですが、市販のものでは不安という場合は直接NTTに相談するのもいいと思います。
光コンセントの移動や変更については、こちらの記事に詳しくまとめていますので参考にしてくださいね。

屋外の光ケーブルが断線した場合は?
台風などで木が倒れたり、リフォーム時に間違って屋外の光ケーブルが断線してしまう事もあります。
そんな時は、必ず直接NTT(もしくは事業者)への工事依頼が必要です。
屋外の配線については、免許を持っていないと工事を行うことはできません。
また断線の理由によって、工事費がかかる場合とかからない場合があります。
そちらについても工事を依頼するときに、確認をしてみてくださいね。
光ケーブルを延長、交換する方法 まとめ
今回は光ケーブルを延長・交換したい場合の対処法についてお伝えしました。
NTTへ依頼するのが一番確実ではありますが、少しでも料金を抑えたいという人は自分で交換してみてもいいかもしれません。
ただし万が一トラブルが起こったときには、自己責任になるので有償での故障対応が必要となりますので注意してくださいね。
光ケーブルが短くて困っているという人の参考になれば嬉しいです。