戸建てで光回線を利用するには、光ファイバーの引き込みや光コンセントの設置工事が必要です。
工事は業者が実施しますが、利用者がやるべき事前準備もあります。そのため工事の大まかな流れを把握しておくと安心です。
本記事では戸建てで光回線の工事をするときに知っておきたい「基礎知識」「注意点」を紹介します。
初めまして、ひかりmamaです!10年以上インターネット回線のコールセンターで働いていました。複雑でわかりにくいネットや電話の契約について、少しでもわかりやすい説明ができればいいなと思い、このサイトを立ち上げました。 何かわからないことがあれば、いつでもお問い合わせくださいね。
戸建てへの光回線導入工事の内容
戸建ての光回線工事の流れと注意点を紹介します。
図で示すと以下の通りです。
1.光回線の引き込み
戸建ての光回線工事では、最寄りの電柱から光ファイバーケーブルを引っぱってきます。ケーブルを固定するため、外壁にビスを取り付けることもあります。
室内への引き込みには、電話用の配管やエアコンダクトなどを利用します。
2.回線終端装置(ONU)を設置する
光コンセントを取りつけ、回線終端装置(ONU)を設置します。引き込んだ光ケーブルを光コンセントからONUにつなぎます。
スマホやパソコンを光回線につなぐ設定は、自分で行う必要があります。
戸建てで光回線工事をしたい場合の注意点
戸建て住宅で光回線工事を行う場合の注意点を紹介します。
- 光コンセントの配置場所を事前に考えておく
- 配管を確認し、穴あけを覚悟しておく
まずは「パソコンやスマホをよく使う場所」や「生活の邪魔にならないか」を考慮し、光コンセントの部屋のどこに設置するか決めます。
築年数が古い戸建てなどの場合は、穴あけの覚悟も必要です。穴を開ける場所も「このあたりかな」と考えておくとよいでしょう。
戸建で光回線工事ができない場合とは?
以下のような場合には、戸建でも光回線工事ができない可能性があります。
- 電柱からの自宅までの距離が遠い
- 配管が詰まっている・つぶれている
- 国の許可が得られない
- 隣家の許可が得られない
- 管理会社・オーナーの許可が得られない(戸建て賃貸)
電柱からの自宅までの距離が遠い
最寄りの電柱から自宅までの距離が遠い場合、電柱から光ファイバーを引いてこれず、工事できない可能性が高いです。
家の敷地内に新しい電柱を立てて対応することもできますが、電柱を建てるのにかかるコスト(10~30万円)は自己負担です。
配管が詰まっている・つぶれている
中古住宅などで電話線の配管が詰まっている場合には、光ファイバーの引き込みができない可能性があります。
配管が使えなくてもエアコンダクトなどが電柱の近くにあれば、ダクトから光ファイバーを引き込めます。ダクトもない場合は壁に穴を開けて通すことも。
「ダクトがなく、戸建賃貸なので壁に穴も開けられない」という場合は、工事不可です。
国の許可が得られない
電柱から自宅までの間に河川や国道がある場合、国の許可が必要です。許可が下りなければ、工事できません。
許可の申請自体は回線事業者が行いますので、利用者が難しい手続きをする必要はありません。
隣家の許可が得られない
隣家の敷地内を光ファイバーが通る場合には、隣人の許可が必要です。
できるだけ隣家に迷惑がかからないよう工事するのですが、ケーブルが通るのを嫌がる人もいます。隣人に許可をもらえなければ、工事できません。
管理会社・オーナーの許可が得られない(戸建て賃貸)
戸建て賃貸の場合には、工事前に管理会社・大家さんの許可が必要。許可が得られないと工事不可です。
許可をもらう手続きは、入居者自身が行います。管理会社。許可をもらうコツは以下の通りです。
- 難しい言葉を使わずに説明する
- 壁への穴あけやビス止めの可能性があることを説明する
- できるだけ穴あけはしない方法を探ることを説明する
- 退去時の対応(原状回復の有無)について相談しておく
年配の大家さんですと困惑する可能性もありますから、できるだけわかりやすく説明しましょう。退去時の対応についても相談しておけば、大家さんも安心するはずです。
戸建ての光回線工事でよくある疑問
戸建の光回線工事についてよく寄せられる質問をまとめました。
開通までの時間は?
申し込みから光回線開通工事までは。2週間~1ヶ月程度です。引っ越しシーズンは長く待たされることもあるので、早めの申し込みをおすすめします。
当日の工事は基本的に1〜2時間で完了します。
光回線工事は自分でできる?
光回線の工事は、自分ではできません。専門の開通工事業者が担当します。
壁に穴をあけなければいけない?
光回線の引き込み工事では、やむを得ず壁に穴を開ける場合もあります。ただし穴あけするのは「電話線の配管が使えず、エアコンダクトも付近にない場合」のみです。
光回線の工事に立ち会いは必要?
立ち会いは必要です。
工事時には作業員が敷地内や部屋に入るからです。また「壁に穴を開ける場合の位置」「光コンセントの設置場所」も指示する必要があります。
光ファイバーを2階につなげる?
作業員が安全に作業できるなら、2階にもつなげます。2階でよくネットを使うなら、2階に光コンセントを設置しておくと便利です。
光コンセントを1階に設置した場合でも、Wi-Fiの電波が飛べば2階でも無線でネット利用可能。Wi-Fi中継器を設置すれば、電波も拾いやすくなります。
おすすめの光回線(戸建てタイプ)
戸建てで人気の光回線は以下の7つです。
- フレッツ光
- ドコモ光
- auひかり
- NURO光
- ソフトバンク光
- eo光
- J:COM
それぞれの料金や速度をまとめましたので、参考にしてください。
回線業者 | 月額料金 | 速度 | 工事回数 |
---|---|---|---|
フレッツ光(NTT東日本) | 5,170円(ファミリー・ギガラインタイプ2年契約)+プロバイダ利用料金 | 1Gbps | 1回 |
ドコモ光 | 5,720円(1ギガタイプA 2年契約) | 1Gbps | 1回 |
auひかり | 5,610円(3年契約) | 1Gbps | 1回 |
NURO光 | 5,200円(3年契約) | 2Gbps | 2回(エリアによっては1日にまとめられる) |
ソフトバンク光 | 5,720円(2年契約) | 1Gbps | 1回 |
eo光 | 1年目3,280円、2年目5,448円(1ギガタイプ2年契約) | 1Gbps | 1回 |
J:COM光 | 5,258円(超速ネット光1ギガ 割引終了後) | 1Gbps | 1回 |
ちなみにフレッツ光では光回線と別にプロバイダ契約が必要となります。そのためプロバイダ契約込みの光コラボ(ドコモ光など)のほうがオトクです。
ただしフレッツ光では法人向けオプションが充実しているため、法人契約ならフレッツ光もおすすめです。
J:COMは「CATV回線」のイメージが強いですが、実は光回線も提供しています。他の光回線に比べ、申し込みから利用開始までの期間が短い(最短4日)のが特徴です。
まとめ
戸建ての光回線工事では、光ファイバーを宅内に引き込み、光コンセントやONU・ホームゲートウェイを設置します。
工事は業者が行ってくれますが、利用者側も「光コンセントやONUを部屋のどこに設置するか決める」「穴あけを想定して、穴あけ位置を考えておく」などの準備をしておくのがおすすめです。
また戸建て賃貸の場合は、管理会社や大家さんに許可をもらう手続きも必要となります。
この記事がスムーズな光回線導入の手助けになれば幸いです。
料金がお得&快適に利用できるおすすめ光回線5社
おすすめの光回線が知りたい
そんなお悩みをお持ちの方には、以下の光回線をおすすめします。
料金がお得&快適に利用できる光回線5社を選びました。
おすすめ光回線5社 | |
---|---|
●ドコモ光 ●NURO光 ●ソフトバンク光 ●auひかり ●GMO光アクセス(とくとくBB光) |
速度重視で光回線を選びたい人はこちら >>>【光回線の速度比較】測定値から見るおすすめの光回線ランキング
どうしてこの5社なの?どれを選べばいいの?
自分にぴったりな光回線を見つけたいけど、種類が多くてどれを選べば良いかわからない…
実は、自分にぴったりな光回線を見つけるのは実は簡単なのです!
というのも、お使いのスマホによって最適な光回線が決まります。
まずは「失敗しない光回線の選び方」を確認しましょう
- ✔「全国エリアに対応」「利用者が多い」光回線の中から「1番安い」光回線を選ぶ
- ✔全国エリアに対応→どこでも誰でも利用可能
- ✔利用者が多い=信頼の証(安心して使える)
- ✔1番安い光回線は携帯キャリアによって異なる
- ✔通信速度重視ならauひかりやNURO光がおすすめ ※ただし提供エリアが限られる
そして、基本的には携帯キャリアに合わせて選ぶとセット割引で安くなります
※セット割引がない、割引額が少ない人にはGMO光アクセス(とくとくBB光)がおすすめです。
光回線はスマホとのセット割引を考慮して選ぶことで、必然的に1番安くなりますよ!
携帯キャリア別 最安になる光回線
キャリア | 最安になる光回線 | 解説 |
---|---|---|
ドコモ | >ドコモ光 | 詳細 > |
ソフトバンク ワイモバイル | 対象エリア内なら >NURO光 対象エリア外なら >ソフトバンク光 | 詳細 > |
au UQモバイル | 東海・関西・沖縄以外なら >auひかり 東海なら >コミュファ光 関西なら >eo光 それ以外なら >So-net光、>ビッグローブ光 | 詳細 > |
その他格安スマホ ├ 楽天モバイル ├ LINEMO ├ ahamo └ povo | >GMO光アクセス(とくとくBB光) | 詳細 > |
ポイントまとめ
- 基本的には携帯キャリアに合わせて選ぶ→セット割引で安くなる
- セット割引がない、割引額が少ない人にはGMO光アクセス(とくとくBB光)がおすすめ
- 通信速度重視ならauひかりやNURO光がおすすめ ※ただし提供エリアが限られる
なので「おすすめ光回線5社」の中から選べば間違いありません