インターネットの乗り換えや、ネットが不要になった時に電話番号を継続するために必要な電話回線のアナログ戻し。
安くなると思って行う乗り換えでも、実はこのアナログ戻しの工事料金が高いために実際損をしてしまう場合も多いんです。
そんなアナログ戻しは工事内容によって費用が異なってきます。
今回はアナログ戻しの工事内容や費用の違い、またどれくらい日数がかかるかなどについてお伝えしますね。
これからアナログ戻し工事を依頼しようと思っている人は、ぜひ参考にしてください。
アナログ戻しって何?という人は、まずはこちらの記事からご覧くださいね。
2019年7月1日より、『光コラボ⇒光コラボ』への事業者変更手続きが可能になりました。
それによって、今までよりアナログ戻しが必要になることがかなり減るはずです。
もしインターネット回線の乗り換えを希望した時に、
『アナログ戻しが必要です』
と案内された場合は、もしかすると情報が古い可能性があるので注意してくださいね。
知らずにわざわざアナログ戻しをしてしまうと、不要な手間と料金がかかってしまいます。
初めまして、ひかりmamaです!10年以上インターネット回線のコールセンターで働いていました。複雑でわかりにくいネットや電話の契約について、少しでもわかりやすい説明ができればいいなと思い、このサイトを立ち上げました。 何かわからないことがあれば、いつでもお問い合わせくださいね。
アナログ戻しの工事内容は?
アナログ戻しとは、今まで光回線や他社の電話で利用していた電話番号を、そのまま同じ番号でアナログ回線(NTTの固定回線)に戻す工事の名称です。
専門用語と言ってもいいかもしれませんが、NTTに電話番号をアナログ回線にしたいと依頼をすると、必ずこのアナログ戻しの工事を手配することになります。
具体的な工事内容は電柱から電話線の引込み保安器を設置、保安器から屋内配線をしてモジュラージャック(電話の差込口)を設置するところまでとなります。
戸建てだとこういったイメージです。
マンションの場合は建物内にあるMDF(集合分電盤)に一度引き込みをし、そこから各部屋への配線になる場合がほとんどです。
派遣工事に必ずなるわけではなく、無派遣工事で行える場合もあります。
派遣工事になるか無派遣工事になるかは、NTTに以前その場所で電話回線を利用していたという情報が残っているかどうか次第です。
たとえば光回線にする前に同じ場所でアナログ電話を利用しており、そのまま配線や設備を保留した状態であれば、無派遣で開通できる可能性があります。
もちろん以前住んでいた人が、別番号で開通していた場合でも同じです。
ただしその情報が残っているかどうかはNTT次第なので、NTTが派遣工事になるといった場合は情報が残っていないことになるため無派遣工事はできません。
この無派遣工事ができるかどうか、また電話の配線が残っているかどうかによって、アナログ戻しの料金がかなり変わってきてしまいます。
また県や地域によっては、アナログ戻しは必ず派遣工事でしか行っていない場合もあります。
これもNTTへ問い合わせをしてみないとわからないことですね。
なので、もし以前アナログ回線を利用していて回線を撤去していなかったとしても、NTTに派遣工事が必要と言われた場合は必ず派遣工事になります。
アナログ戻しの工事料金は?
アナログ戻しを依頼したとき、工事料金は2,000円~11,000円と案内される場合がほとんどです。
2,000~11,000円って、かなり幅が広いですよね?
同じ工事を依頼するのにどうしてそんなに費用が違うのかって、疑問に思う人も多いと思います。
これが先ほど紹介した、アナログ戻しの工事内容に関わっているんです。
工事料金が2,000円の場合
案内される一番安い2,000円という費用で済むのは、基本的には無派遣工事でできる場合です。
要はもともとアナログの電話回線が引き込みされており、NTTの局内のみで開通ができる場合です。
内訳
基本工事費・・・1,000円(税込1,100円)
交換機工事費・・・1,000円(税込1,100円)
合計・・・2,000円(税込2,200円)
けれど稀に無派遣で工事ができると言われても、当日電話がつながらない場合もあります。
その場合はどこかで断線してしまっていたり、あるはずの線が撤去されてしまっている場合が考えられます。
そうなってしまうと改めて派遣工事を依頼することになり、料金も派遣工事の費用がかかってしまいます。
工事料金が11,000円の場合
料金が高い11,000円の工事費用が必要なのは、派遣工事が必要で、なおかつ屋内までの配線などもすべてしなければいけない場合です。
その場合は工事者が来るために派遣工事費用が高くなる上に、配線の費用もさらにかかってしまいます。
そのため合計すると10,300円の工事料金がかかります。
内訳
基本工事費・・・4,500円(税込4,950円)
交換機工事費・・・1,000円(税込1,100円)
屋内配線工事費・・・4,800円(税込5,280円)
合計・・・10,300円(税込11,330円)
概算で11,000円もしくは12,000円と案内される場合が多いんです。
工事に来たけど屋内配線があった場合は?
まれにあるのが、派遣工事が必要と判断され工事者が自宅まで工事に着たけれど、実際は電柱からの引込み線も屋内配線もすべてあった場合です。
その場合は引き込みや配線などは行う必要がないので、屋内で電話機をつなげて開通確認だけをして帰ることになります。
そんな場合でも10,300円の工事費用はかかるの?と思ってしまいますよね。
安心してください。
そんな場合はNTTは10,300円の工事費用はとりません。
実際に既設の配線を利用した場合、先ほど紹介した屋内配線工事費の5,280円の部分が2,640円になるので、実質は7,900円(税込8,690円)の工事費用になります。
先ほどの図とあわせてみると、こんな感じになります。
戸建ての場合
区別 | |
基本工事費(A) | 無派遣工事の場合・・・1,100円 派遣工事の場合・・・4,950円~ |
交換機等工事費(B) | 1,100円 |
屋内配線工事費(C) | 既設の屋内配線を利用した工事 2,640円 新規に屋内配線を設置する工事 5,280円 |
機器工事費(D) | 利用する機器により異なる |
(表は全て税込価格)
集合住宅の場合
区別 | |
基本工事費(A) | 無派遣工事の場合・・・1,100円(税抜) 派遣工事の場合・・・4,950円(税抜)~ |
交換機等工事費(B) | 1,100円 (税抜) |
屋内配線工事費(C) | 既設の屋内配線を利用した工事 2,640円(税抜)・・・C1 新規に屋内配線を設置する工事 5,280円(税抜)・・・C2 |
機器工事費(D) | 利用する機器により異なる |
ただしやっぱり派遣工事になる以上は、いくら配線工事を行わなくても無派遣と同じ2,000円での工事はできません。
なのでやっぱり、できることなら無派遣工事でアナログ戻しができるのが一番費用が抑えられるということになりますね。
それ以外にかかる費用は?
アナログ戻しにかかる費用はそれだけでしょうか?
実は工事費用とは別に、アナログ戻しの時に契約料が必要になる場合があります。
それが電話の加入権を持っていない場合。
要は休止している電話の権利がなく、加入ライトプランという権利が不要なタイプの電話でアナログ戻しをする場合です。
その場合は電話の新規契約をすることになるため、電話番号はそのままひかり電話や他社電話から引継ぎできても、契約料がかかってしまいます。
契約料金の金額は800円(税込880円)で、開通時に1回のみ請求されます。
そこまで高い額ではありませんが、加入ライトプランの場合はアナログ電話の基本料金も月々250円高くなってしまうんですよね。
なのでもし休止している電話の加入権があるのであれば、その権利を復活して利用したほうがお得になります。
自分は加入権をもっていなくても、家族や親戚などでもう利用していない加入権があるかもしれないので、一度アナログ戻しをする時には確認をしてみたほうがいいかもしれませんね。
アナログ戻しが必要な乗換えは、損をする場合もある?
ここまでの説明で、アナログ戻しでかかる工事費用についてわかっていただけたでしょうか?
実際他社へ乗換えをするときに、アナログ戻しの費用の説明がされていないということもよくあります。
また乗り換え元の解除料金などは乗り換え先で負担をしてくれるということも多いですが、アナログ戻しの費用まで負担してくれる会社は少ないです。
そのため乗り換えの申し込みを進めてしまい、アナログ戻しの手続きでNTTに電話したときに初めて工事費用の高さに驚くという人も多いんですよ。
その結果アナログ戻しの費用が原因で乗換えを諦める人もいます。
またそこまで費用がかかるのであれば、電話番号は変わってしまってもいいと番号の継続をせずに乗換えをする人も。
月々数百円お安くなるための乗り換えだと、アナログ戻しで1万円以上の費用がかかるというのもちょっとな・・・と思ってしまいますよね。
電話番号を引き継ぐためには必要な工事になりますが、アナログ戻しをしてまで乗り換える必要があるのかどうかというところを、まずは考えてみてもいいかもしれませんね。
またアナログ戻しに派遣工事が必要かどうかは、NTTに電話してみないとわかりません。
それに派遣工事の場合は、工事をしてみないと正確な金額はわかりません。
そういった意味でも、アナログ戻しを必要とする乗換えは賭けの要素も含まれていると思います。
無派遣でできればとってもお得ですが、派遣工事で屋内配線工事も必要だった場合はかなり損をしてしまう場合も考えられます。
そういったことを含めた上で、乗換えをすると本当にお得になるのかを考えて検討したほうがいいですよ。
先ほども書きましたが、2019年7月1日からは事業者変更ができることになり、回線の乗り換え時にアナログ戻しが不要になる場合が増えました。
もしインターネット回線の乗り換えを希望した時に、
『アナログ戻しが必要です』
と案内された場合は、もしかすると情報が古い可能性があるので注意してくださいね。
知らずにわざわざアナログ戻しをしてしまうと、不要な手間と料金がかかってしまいます。
アナログ戻しにかかる日数は?
もうひとつ気になるのが、アナログ戻しまでにかかる日数ですよね。
これも派遣工事が必要かどうかによって異なってきます。
無派遣工事でできる場合は、早ければ3日ほどで行ってくれる場合もあります。
けれど派遣工事が必要な場合は、工事の空きがないと行えません。
すいている時期であればいいですが、もともと移転などが多い3月4月頃に依頼しようと思うと1ヶ月以上かかる場合もあります。
それに地域によっては工事を毎日行っていない場合もあるので、そういった場合はさらに時間がかかってしまいます。
またアナログ戻しの工事は、基本的には平日のみしか行っていません。
光回線の工事は土日祝も行っているのですが、アナログは平日のみ。
ちょっと不公平な気もしますが、NTT側でそう決まっているので仕方ありません。
どうしても土日でないと立会いができない場合は一度NTTにお願いしてみると、地域によっては土曜だけなどであれば若干工事枠を用意していることもあります。
けれどそういった対応ができない地域だと、仕事を休んだりして平日の工事に立ち会う必要が出てきます。
仕事を休んで高い工事費を支払って・・・と、アナログ戻しってなんだか思っていた以上にいろいろ大変ですよね。
アナログ戻しの具体的な工事の進め方などの手順は、こちらの記事を参考にしてくださいね。
アナログ戻しの工事内容や費用 まとめ
以前はアナログ戻しというのは、光回線の乗り換え時などに必要な手続きでした。
けれど事業者変更ができるようになった今は、インターネットを解約して電話のみ利用したいときにしかほとんどする必要がない手続きになります。
なので今後もインターネットを使うのにアナログ戻しが必要と言われたときは、もう一度本当に必要なのか?ということを考えて、確認してみたほうがいいですね。
アナログ戻しの工事内容や料金について、疑問を持っている方の参考になれば嬉しいです。
料金がお得&快適に利用できるおすすめ光回線5社
おすすめの光回線が知りたい
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料金がお得&快適に利用できる光回線5社を選びました。
おすすめ光回線5社 | |
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速度重視で光回線を選びたい人はこちら >>>【光回線の速度比較】測定値から見るおすすめの光回線ランキング
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実は、自分にぴったりな光回線を見つけるのは実は簡単なのです!
というのも、お使いのスマホによって最適な光回線が決まります。
まずは「失敗しない光回線の選び方」を確認しましょう
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- ✔利用者が多い=信頼の証(安心して使える)
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そして、基本的には携帯キャリアに合わせて選ぶとセット割引で安くなります
※セット割引がない、割引額が少ない人にはGMO光アクセス(とくとくBB光)がおすすめです。
光回線はスマホとのセット割引を考慮して選ぶことで、必然的に1番安くなりますよ!
携帯キャリア別 最安になる光回線
キャリア | 最安になる光回線 | 解説 |
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ソフトバンク ワイモバイル | 対象エリア内なら >NURO光 対象エリア外なら >ソフトバンク光 | 詳細 > |
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ポイントまとめ
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