「光回線に申し込んだ後でキャンセルできる?」
「キャンセルした場合、違約金はかかるの?」
上記のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、光回線は契約後にキャンセルできるのかについて解説します。
キャンセルするタイミングごとの違いも詳しく見ていきましょう。
契約のキャンセルはできるか?

光回線に契約した後にキャンセルすること自体は可能です。
ただし、キャンセルするタイミングで以下のように発生する費用が異なります。
- 工事前の場合:無料でのキャンセルが可能
- 工事当日から8日以内:電気通信法に基づき違約金なしで解約が可能(工事費などは請求される)
- 工事当日から8日以降:解約扱いで違約金が発生する
では、それぞれのタイミングについて詳しく見ていきましょう。
工事前の場合
申し込みをしてから開通工事が行われるまでの間であれば無料でキャンセルができます。
この時点については「間違えて契約してしまった」という事例もよくあるため、工事前であれば無料でのキャンセルを受け付けてくれます。
申し込みから開通工事までは2週間〜1ヶ月程度かかるため、この工事までの期間がいわば猶予期間と言えるでしょう。
工事期間に関する詳しい内容について以下の記事を参考にしてください。
参考:工事の期間の記事
工事当日から8日以内
工事当日から8日以内であれば違約金なしでのキャンセルは可能です。
「8日以内」と聞いてクーリングオフを思い浮かべたかもしれませんが、光回線はクーリングオフの対象外です。
ただ、電気通信法に基づいており、全ての回線業者やプロバイダーに適用されています。
ネット回線やスマホなどの契約については、8日以内であれば違約金なしでの解約が可能になります。
初期解約制度(自己都合)で違約金なしでキャンセル可能
たとえ自己都合のキャンセルであっても、初期解約制度を使えば違約金なしでキャンセルが可能です。
ただし、なしになるのは違約金のみで工事にかかった費用や契約事務手数料、開通後から解約までの日割りの回線料金は請求されます。
工事費は大体15000〜40000円程度で、手数料は3,300円、これに日割り料金も加わると相当な負担になるでしょう。
多くの回線で工事費無料キャンペーンが適用されて無料になるが、2年以内に解約する場合は支払う必要があるので注意してください。
工事費用については以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。
参考:工事の費用の記事
確認措置(代理店の落ち度)なら費用も戻ってくる
申込み手続きをした代理店の説明不足などが原因で解約する場合は、かかった費用が戻ってくる可能性があります。
あくまで落ち度は代理店にあり、適切な説明がなされていれば契約に至らなかったと考えられる場合、無料でのキャンセルが認められることがあります。
8日以降
開通工事を行なって8日以降にキャンセルをする場合、制度によって違約金を無料にすることもできません。
「キャンセル=解約」扱いになるため、違約金や工事費の残債などさまざまな費用が請求されます。
違約金がかかる
光回線 | 違約金 |
---|---|
NURO光 | 3,740円〜4,400円 |
ドコモ光 | 4,180円〜5,500円 |
ソフトバンク光 | 4,180円〜5,720円 |
auひかり | 4,460円 |
法改正によって以前と比較すると、光回線の違約金は安くなっています。
それでも1ヶ月分の月額料金がかかってしまうため、できるだけ負担したくないものです。
光回線によっては違約金を補填するキャンペーンを実施しているので、該当する光回線に乗り換えるというのもおすすめです。
例えば、NURO光では他社からの乗り換えで発生した違約金を最大20,000円補填するキャンペーンを実施しています。
国民生活センターに相談する/法テラスの無料法律相談
電話勧誘や自宅に押しかけての営業をされたなど、強引な手口で契約させられた場合や、都合の良い話ばかりの説明をして注意事項を1つも説明せずに契約させるなど、不当な契約だった場合には然るべき機関に相談してください。
国民生活センターに相談をすれば、似たような事例の対処法についてアドバイスをもらうこともできるでしょう。
具体的な解決を求める場合は、法テラスを利用して法的手続きのサポートを受けてください。
どこに連絡するか?

キャンセルの連絡は代理店ではなく、事業者に行うようにしてください。
正規代理店から申し込んだ場合でも、キャンセルをするときには回線業者の方に問い合わせてキャンセルをしてください。
代理店に電話をしてもキャンセルだと受け付けてくれない可能性がありますし、適切に処理されずに余計な時間とお金がかかる可能性もあります。
「光回線のキャンセルは事業者に連絡する」というのを覚えておいてください。
よくある疑問
光回線のキャンセルに関するよくある質問をまとめました。
ここまでの内容で疑問が思い浮かんだ人はこちらを参考にしてください。
契約のキャンセルに正当な理由は必要?
光回線の契約をキャンセルする上で何か正当な理由がある必要はありません。
極端な話をすればキャンセルする理由がなくても全く問題ありません。
「自己都合」などの理由を用意しておけば十分で、基本的には理由の有無ではなくキャンセルするタイミングに応じて、違約金の有無などが変わってきます。
- 工事前の場合:無料でのキャンセルが可能
- 工事当日から8日以内:電気通信法に基づき違約金なしで解約が可能(工事費などは請求される)
- 工事当日から8日以降:解約扱いで違約金が発生する
引越しの場合は解約になりますか?
引っ越し先でも同じ光回線を利用し続ける場合は解約ではなく「移転」となるため違約金などは発生しません。
移転手続きを行なって引っ越し先でも同じ光回線を利用してください。
ただし、移転先で開通工事を行う必要がある場合、工事費は別途かかってしまいます。
また、引っ越し先が契約中の光回線のエリア外だった場合は、強制的に解約となるためタイミングによっては違約金が発生します。
そのため、提供エリアが狭い独自回線を利用している方や、フレッツ光や光コラボを契約していて東日本⇄西日本を跨ぐような引っ越しをして、NTTの提供エリアが変わる場合は注意が必要です。
撤去工事は必要ですか?
光回線の工事後にキャンセルをする場合、撤去工事は基本的に行う必要はありません。
アパートやマンションなどの賃貸住宅にお住まいの場合、オーナーや管理会社から撤去を求められる可能性はあり、その場合は撤去工事をしなければなりません。
撤去工事には費用がかかるため注意してください。
以下の記事では、撤去工事について詳しく解説しておりますので参考にしてみてください。
参考:撤去工事についての記事
工事をキャンセルすることはできる?
工事の予約をキャンセルすることはできます。
スケジュールなどが合わなくて工事の日程を変更したい場合には、公式サイトなどを通じてキャンセルの問い合わせと再日程調整の手続きを行なってください。
ただし、工事の前日など直前でのキャンセルをした場合、キャンセル料が発生する可能性があります。
光回線の開通工事には立ち会いが必要になるため、スケジュールをあらかじめ確認した上で予約をしてください。