マンションで光回線を利用しているけど、インターネットがなんだかとっても遅く感じる。
調べてみたら実は『VDSL方式』のマンションだった・・・
マンションにもともと入っている設備によって、光回線の方式は決まってしまっています。
今回はそんなマンションタイプの『VDSL方式』から『光配線方式』へ変更する手順についてまとめてみました。
またVDSL方式と光配線方式の違いや、変更できなかった場合に速度を上げる対処法もご紹介しますね。
マンションタイプがVDSL方式で、速度の遅さに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
初めまして、ひかりmamaです!10年以上インターネット回線のコールセンターで働いていました。複雑でわかりにくいネットや電話の契約について、少しでもわかりやすい説明ができればいいなと思い、このサイトを立ち上げました。 何かわからないことがあれば、いつでもお問い合わせくださいね。
マンションタイプVDSL方式と光配線方式の違いは?
そもそも同じマンションタイプなのに、どうして『VDSL方式』と『光配線方式』の2つの方式があるんでしょうか?
そしていったい何が違うのでしょう?
まずはVDSL方式と光配線方式の違いからご説明しますね。
マンションタイプVDSL方式とは?
マンションタイプVDSL方式は、電柱からマンションなどの共有スペースまでは光ファイバーの光回線を1本引き込んでいます。
そしてマンション内の共用スペース(MDF)に、マンションラックと呼ばれる各部屋へ信号を分岐する機器を設置しています。
引用:NTT西日本HP
そしてそこから先の各部屋までは、もともとある電話線(メタルケーブル)に光の信号を流しています。
電話線は光ケーブルに比べると、信号の損失が大きくてインターネットの速度が一気に低下してしまいます。
せっかくMDFまでは高速の光ファイバーでつながっていても、そこから先の各部屋までが電話線になってしまう事で、速度が遅くなってしまうんですね。
VDSL方式のメリット
VDSL方式のメリットは、もともと建物に通っている電話線を利用するので、工事の時間がとても早く済みます。
通常でも30分以内で工事が終わってしまうことが多いです。
また改めて線を部屋まで引き込む必要がないため、工事ができないといったこともほとんどないのがメリットです。
VDSL方式のデメリット
一方VDSLの致命的なデメリットは、やはり速度が遅いということ。
VDSL方式で使用する電話線は、もともと周りの環境などによって速度がとても落ちやすいです。
たとえば距離が長いだけでも速度は落ちてしまいますし、線自体の劣化によって速度が落ちることもあります。
それに加え、光ファイバー線のように高速の光回線を流すことがもともとできないため、最大速度も100Mbpsしか流せません。
光配線方式は1Gbps(=1,000Mbps)なので、単純に考えても最大10分の1の速度しか出ないということになります。
- 光配線方式・・・最大1Gbps(1,000Mbps)
- VDSL方式・・・最大100Mbps
マンションタイプ光配線方式とは?
一方マンションタイプの光配線方式も、電柱から1本の光ファイバー線を建物の共有スペースまで引き込みします。
引用:NTT西日本HP
そしてその共有スペースにマンションラックを設置しているところまでは、VDSL方式と同じです。
そこから各部屋へ光の信号を流すのですが、その各部屋まで信号を流す線も光ファイバーの線を使用しているのが光配線方式です。
光配線方式のメリット
光配線方式のメリットは、部屋まで光ファイバー線で信号を伝えるためインターネット速度が速いということです。
マンションでマンションタイプを利用している人全員で速度を共有して利用するという部分では、VDSLタイプとは同じです。
ただし速度がもともと1Gbpsと早い上に速度が落ちにくいため、夜間帯などたくさんの人がネット接続をする時間でもある程度の速度が出ることが多いです。
光配線方式のデメリット
光配線方式にもいくつかデメリットもあります。
ひとつは光ファイバーの配線がもともとされていない建物の場合、配管に光ファイバーを通す工事が必要になるため工事料金が高くなってしまうことです。
前の入居者が利用していたら引き込み工事は不用になりますが、その部屋で初めて光回線を使う場合はほとんどの場合光ファイバーの引き込み工事が必要になります。
もうひとつのデメリットは、マンションタイプが入っている建物でも工事ができない場合があるということです。
たとえばその部屋までの配管がつぶれてしまっていたり、リフォームで配管が切れていたりすると、その部屋だけでは光配線方式でのマンションタイプが利用できないなんてこともあります。
初めてその部屋で利用する場合には、確実に回線が開通できるかどうかは工事してみなければわかりません。
確率としては低いですが、まれに配管不良などでどうしても開通ができないといった場合があるのも事実です。
VDSL方式と光配線方式は自分で選べるの?
どうせなら同じマンションタイプでも、速度が速い光配線方式を選びたいですよね。
けれど残念ながら、マンションタイプの『VDSL方式』と『光配線方式』は、自分で選ぶことができません。
もともと建物に入っている設備になるので、指定された設備を利用するしかないんですよね。
なのでどうしても光配線方式がいいと思うのであれば、引越しの時点で導入されている設備を確認して建物を選ぶしかありません。
ただしVDSL方式と光配線方式のどちらもが導入されている建物もあります。
その場合は基本的にはどちらかを指定しなくても、優先的に光配線方式で開通の手続きを進めてくれます。
けれど担当者がよくわかっておらず、どちらも入っているにも関わらずVDSL方式の工事を進めようとしてしまう場合もあります。(ほとんどないとは思いますが。)
なので必ず前もって、自分が入居する建物にはマンションタイプのどちらの方式が導入されているのかを確認しておいたほうがいいです。
管理会社などがよくわかっていなければ、NTTや申し込みをする事業者の担当に工事の手続きを進める際に『光配線方式が希望なので、入っているかをきちんと確認してほしい。』と伝えましょう。
そうすれば光配線方式が入っているかを確認してくれ、入っていればそちらで手続きを進めてくれるはずです。
VDSL方式から光配線方式へ変えたい場合は?
マンションタイプを確認せずに入居してしまったけれど、VDSL方式から光配線方式へ変えたい!
そう思う人も多いですよね。
ここからは、そんな時はどうすればいいのかということをお教えしますね。
必ず変更できるわけではありませんが、あなたが動くことでマンション全体の設備が変わる可能性もあるので試す価値はあると思いますよ。
VDSL方式から光配線方式へ変えたいときは・・・
まず一番にしたほうがいいことは、管理会社や大家への直談判です。
現在入っているVDSL方式だと、とにかく速度が出ずに困っていること。
そして光配線方式に変更することで、物件の価値も上がり今後の入居者も見込めるなどといったことを訴えてみましょう。
管理会社や大家が乗り気になってくれれば、直接NTTへ連絡してもらって光配線方式へ変更したいことを伝えてもらえば、そのまま見積もりや現場調査をしてくれます。
そのまま問題がなければ、光配線方式の設備が入ることになります。
もともとVDSL方式が入っているのであれば、NTTの営業担当などがいるはずなのでその人宛に連絡してもらうのが一番早いです。
けれどそんなに簡単にもいかないのが実際のところ。
管理会社や大家へ掛け合っても、なかなか動いてくれないことも多いとは思います。
その場合はNTTや、自分が現在VDSL方式で契約している事業者へ直接連絡してみましょう。
そして今のVDSL方式から光配線方式へ変えたいことを伝えてください。
その時には、管理会社名や連絡先、担当者名などを伝えることを忘れずにしてくださいね。
そうすれば、NTTのマンションに営業をかける担当に取次ぎしてくれ、そこから管理会社へ折衝をしてくれます。
NTTも現在はVDSL方式から光配線方式への切り替えを進めているので、「速度が遅いから」という理由だけでもしっかり動いてはくれますよ。
けれどそこから話がうまく進むかどうかは、管理会社や大家次第です。
そこでNGを出されてしまうともちろん話はそこで立ち消えになってしまうので、いかに前もって管理会社などに訴求しておくかが大切になります。
一般的に導入できる確率としては、3分の1~4分の1くらいの割合くらいでしょうか。(私の経験上ですが、地域によっては異なります)
もちろんすぐに導入されるわけではなく、早くても2~3ヶ月、長いと1年近くたってから導入される場合なんかもあります。
けれど完全に可能性がゼロなわけではないので、ぜひ一度チャレンジしてみてもいいと思いますよ。
VDSL方式から光配線方式へ変える費用
もし新しく光配線方式がマンションに導入されて変更をするとなった場合、気になるのは費用ですよね。
建物に光配線方式のマンションタイプを導入する工事自体の費用は、自己負担ではなく建物側の負担になるので問題ないです。
けれど自分の部屋まで光配線方式で光ファイバー線を引き込むためには、品目変更という工事が必要になります。
その工事に関しては、基本的には自己都合になり特にキャンペーンなども行われていないため、完全に自己負担です。
料金は16,500円なので、お安くはないですよね。
けれどもしどうしても費用をかけたくないというのであれば、光配線方式が導入されたら速度の変更をするタイミングで、乗り返してみてもいいかもしれませんね。
今までフレッツ光を使っていたのであれば光コラボ回線へ乗り換えれば、新規工事費無料などのキャンペーンを利用して安く工事ができる可能性があります。
ただしその時に転用をしてしまうと品目変更の工事料金がかかってしまうので、必ず一度今までの回線は解約した上で乗換えをするようにしましょう。
解約料の負担もしてもらえるところへ乗り換えすれば、自己負担額はほとんどなく乗り換えできるかもしれませんよ。
乗り換えをすることで、解約する回線の違約金などが発生する場合があります。
もし光配線方式に変えると同時に乗り換えをする場合は、タイミングなどをしっかりと確認しておくのがおすすめです。
光配線方式へ変更できなかった場合の対処法
もし管理会社や大家から光配線方式導入に対していい返事がもらえなかった場合、速度が遅いことに関しては引越しするまで諦めるしかないんでしょうか?
いえいえ、実はまだ速度を早くするためにいくつか対処できる方法はありますよ。
ここからは光配線方式がNGだった場合の対処策をお教えしますね。
他社へ乗り換える
たとえばNTT東/西のフレッツ回線で光配線方式が導入できなかった場合、他の回線に乗換えの申し込みをしてみるのが一番手っ取り早いです。
たとえばauひかりやNURO 光、ケーブルテレビなどへの乗り換えで、光配線方式が利用できる場合があります。
この中では特に、すべての回線が光配線方式を利用している>NURO 光がおすすめです。
まだエリア的に制限がありますが、対応エリアであればフレッツよりもお安く利用ができますよ。
しかも建物内に4名以上希望者が集まれば、マンションタイプが入る可能性もあります。
そうなれば2,750円でインターネットが利用できるようになるのでとってもお得です。
ただし現在VDSL方式が入っていて光配線方式が入っていないということは、何らかの設備上の問題がある場合も多いです。
そういった場合は他社の光配線方式を入れることも難しいかもしれませんね。
個人でファミリータイプを導入する
今の回線を解約して他社に乗換えをするのは、解約料が高額だったり工事費の残債も高くなるので難しいかもしれません。
そんな時は、回線速度を早くするために今のマンションタイプからファミリータイプへ変更してしまう方法があります。
もちろんその場合は、管理会社や大家などの許可は必要になります。
けれど光配線方式がOKもらえなかったから個人的にファミリータイプを引きたいと訴えれば、OKしてもらえる可能性も高いと思いますよ。
マンションの許可についてはこちら。
また1本の光ファイバー線を部屋まで引き込むことになるので、建物の構造上物理的にできない場合も考えられます。
たとえば10階以上の高層階で使用したい場合などは、工事自体ができないことも多いです。
けれどそういうわけでなければ、許可さえ出れば一度ファミリータイプへの変更を申し込んでみるのもいいと思います。
やってみてできなければ工事料金はかからないですし、もし工事できれば速度は最大1Gbpsへ変更になります。
ただしマンションタイプよりもファミリータイプのほうが、1,100円以上基本料金が高いです。
またマンションタイプからファミリータイプへの変更の工事費用も、2万円ほどかかってしまいます。
なのでお金がかかってしまう事は考慮したうえで、検討してくださいね。
モバイルルーターやソフトバンクエアーを利用する
速度があまり出ないと思われがちなモバイルルーターですが、実際は最大100Mbpsを複数世帯で分けて利用するマンションVDSL方式より速度が出る場合が多いです。
利用エリアにもよりますが最低でも10~15Mbps以上出る場合がほとんどです。
なので、夜間になって2Mbpsしか出ないなんていうVDSL方式に比べると早いですよね。
しかもモバイルルーターなら持ち運びもできるので、外でもタブレットなどを使いたい人にはおすすめです。
特に私がおすすめのポケットWi-fiは【縛りなしWiFi】です。
よくあるポケットWi-fiのサービスは、2年や3年の縛りがありますが、縛りなしWiFiは名前の通り全く縛りがありません!
その為長期継続をしなくても、不要になればすぐに解約できるのがおすすめポイントです。
- 月額費用は3,300円のみ!※1
- 初期費用・契約手数料・解約手数料・端末代金もすべて無料!
- 最低利用期間や契約の縛りはなし!
- プランによって1か月最大100Gまで利用可能※2
- 自宅だけではなく外でも使える!
※1 通常プランの場合
※2 WIMAXプラン(月額4,730円)の場合
さらに3年縛りの契約の『縛っちゃうプラン』だと、なんとずーっと3,080円!
マンションタイプに比べても、かなりお安く利用できちゃうんです。
ただし契約更新月以外に解約した場合は、以下の解除料がかかるので注意が必要です。
- 12ヶ月未満の場合:33,000円
- 12~35ヶ月の場合:27,500円
- それ以降の場合:10,450円
けれど縛っちゃうプランでなくても、月々3,300円なので十分お安いですよね。
もしとりあえず試しに使ってみたい、外でも使って携帯料金を下げたいという人は『縛りなしWiFi』がおすすめですよ。
また持ち運びはできませんが、【 ソフトバンクエアー】も開通工事は不要でコンセントにさすだけで利用が開始できます。
私の実家でソフトバンクエアーを利用しているのですが、先日帰省したときに始めて利用してみたところ、自宅で利用している光回線とまったく変わりありませんでした。
屋外での利用がないのであれば、ソフトバンクエアーもいいかもしれませんね。
ただし10階以上の高層階ではソフトバンクエアーは対応していないので、10階以上にお住まいの方は注意してくださいね。
ソフトバンクエアーのおすすめ代理店は、こちらを参考にしてください。
ただしソフトバンクエアーも縛りなしWi-fiも、エリアや建物によっては室内でつながりにくかったり、速度が安定しないことがあります。
どうしてもVDSL以外の光回線に比べると、速度が遅いということは否めません。
ただしどちらのサービスも、機器が到着してから8日以内であればクーリングオフや初期契約解除の手続きが可能です。
もし使ってみて思ったような速度が出なかった場合は、早めにキャンセルするのがおすすめですよ。
VDSLから光配線へ変更 まとめ
もし今住んでいるマンションにVDSL方式しか入っていない場合は、速度の遅さが気になることも多いと思います。
同じマンションタイプの料金を支払っていて、光配線方式は1GbpsなのにVDSLは100Mbpsしか出ないのは不公平ですよね。
変更を希望する場合は、まずは管理会社などに取り合ってもらえないか確認してみましょう。
もし無理そうなら、個別にファミリータイプへ変更するか、もしくは他社回線やモバイルルーターなどに乗換えをしてみるのもひとつの手です。
マンションタイプVDSL方式の速度の遅さに悩んでいる人の参考になればうれしいです。
料金がお得&快適に利用できるおすすめ光回線5社
おすすめの光回線が知りたい
そんなお悩みをお持ちの方には、以下の光回線をおすすめします。
料金がお得&快適に利用できる光回線5社を選びました。
おすすめ光回線5社 | |
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●ドコモ光 ●NURO光 ●ソフトバンク光 ●auひかり ●GMO光アクセス(とくとくBB光) |
速度重視で光回線を選びたい人はこちら >>>【光回線の速度比較】測定値から見るおすすめの光回線ランキング
どうしてこの5社なの?どれを選べばいいの?
自分にぴったりな光回線を見つけたいけど、種類が多くてどれを選べば良いかわからない…
実は、自分にぴったりな光回線を見つけるのは実は簡単なのです!
というのも、お使いのスマホによって最適な光回線が決まります。
まずは「失敗しない光回線の選び方」を確認しましょう
- ✔「全国エリアに対応」「利用者が多い」光回線の中から「1番安い」光回線を選ぶ
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- ✔利用者が多い=信頼の証(安心して使える)
- ✔1番安い光回線は携帯キャリアによって異なる
- ✔通信速度重視ならauひかりやNURO光がおすすめ ※ただし提供エリアが限られる
そして、基本的には携帯キャリアに合わせて選ぶとセット割引で安くなります
※セット割引がない、割引額が少ない人にはGMO光アクセス(とくとくBB光)がおすすめです。
光回線はスマホとのセット割引を考慮して選ぶことで、必然的に1番安くなりますよ!
携帯キャリア別 最安になる光回線
キャリア | 最安になる光回線 | 解説 |
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ソフトバンク ワイモバイル | 対象エリア内なら >NURO光 対象エリア外なら >ソフトバンク光 | 詳細 > |
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ポイントまとめ
- 基本的には携帯キャリアに合わせて選ぶ→セット割引で安くなる
- セット割引がない、割引額が少ない人にはGMO光アクセス(とくとくBB光)がおすすめ
- 通信速度重視ならauひかりやNURO光がおすすめ ※ただし提供エリアが限られる
なので「おすすめ光回線5社」の中から選べば間違いありません