地デジやBSが月々825円で視聴できるフレッツテレビ。
フレッツテレビの契約があれば、スカパーのCS放送だってパラボラアンテナなしで観ることができます。
なのでベランダなどにパラボラアンテナの設置が禁止されているようなマンションや集合住宅の場合は、フレッツテレビでスカパーを視聴したいと思う人も多いですよね。
けれどフレッツテレビって、フレッツ光の契約があれば誰でも申し込めるわけではないんです。
今回はそんなマンションやアパートなどの集合住宅で、フレッツテレビを視聴する方法をお伝えします。
これから引越しをする人や、すでに集合住宅に住んでいてフレッツテレビを視聴したいと思っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
初めまして、ひかりmamaです!10年以上インターネット回線のコールセンターで働いていました。複雑でわかりにくいネットや電話の契約について、少しでもわかりやすい説明ができればいいなと思い、このサイトを立ち上げました。 何かわからないことがあれば、いつでもお問い合わせくださいね。
まずはフレッツテレビが本当に必要か確認
本題を始める前に、まずは一つ確認事項があります。
それはそもそもマンションなどの集合住宅で、本当にフレッツテレビが必要なのか?ってこと。
通常、集合住宅ではほとんどの場合が共同アンテナやケーブルテレビなどで、最低でも地上デジタル放送が見れるようにしていると思います。
建物によってはBS放送も見れることもあります。
地デジやBSの対応がすでにされている物件の場合は、壁にあるテレビの端子にテレビ線を差し込めば、どこへも申し込みをせずにテレビが視聴できるはずです。
それを確認せずに地デジを見るためにフレッツテレビを申し込んでしまうと、全く意味がないものになってしまいますよ。
なのでマンションや集合住宅でフレッツテレビを申し込みたいという場合は、ほとんどがCS放送(スカパー)を視聴したいときということになるはずです。
スカパーを視聴するためには、通常は丸い円盤のようなパラボラアンテナをベランダに取り付ける必要がありますが、フレッツテレビであればアンテナなしで視聴ができます。
アンテナ設置が禁止されている建物などの場合は、フレッツテレビの申し込みをするだけでアンテナなしでCS放送が視聴できるようになりますよ。
もし地デジやBSを見たくてフレッツテレビを検討している場合は、まずは一度建物側が地デジやBS放送に対応しているかどうかの確認をしてみてくださいね。
対応していれば個別に自分でフレッツテレビを申し込む必要はありませんよ。
フレッツテレビが視聴できる環境とは?
ではまず、フレッツテレビを視聴できる条件からお伝えしますね。
マンションや集合住宅でフレッツテレビを視聴できる可能性があるのは、以下の場合です。
- マンションタイプ光配線方式を利用中の場合(NTT東日本エリアのみ)
- マンションや集合住宅でもファミリータイプ利用の場合
- 上記のどちらかで、なおかつフレッツテレビ対応エリア内であること
どういうことかひとつずつ説明していきますね。
1.マンションタイプの光配線方式(東日本エリアのみ)
マンションタイプを利用中でフレッツテレビを視聴するには、マンションタイプ光配線方式である必要があります。
マンションタイプには他にもVDSL方式やLAN配線方式といったタイプがありますが、光配線方式以外の場合はフレッツテレビを視聴することはできません。
もし現在マンションタイプの光配線方式で利用している場合は、フレッツテレビの申し込みができます。
ただし光配線方式が入っているマンションでも、その設備がすでにフレッツテレビに対応しているかどうかは建物によって異なります。
もし対応していれば、フレッツテレビを申し込めばすぐに工事の予約をすることができますよ。
けれど光配線方式でもフレッツテレビに対応していない場合は、あなたが申し込みをすることでNTTが管理会社や大家などにフレッツテレビを利用したい住人がいることを伝えてくれます。
そして許可が出れば、マンションの設備をフレッツテレビ対応のものに変更する工事が行われます。
管理会社や大家からNGの回答が出た場合は、残念ながらフレッツテレビを視聴することはできません。
もし了承してもらえれば、その後マンションに設置されている設備をフレッツテレビ対応のものに変更した上で、フレッツテレビ申し込みの工事ができるようになります。
なので少し時間がかかることもありますが、視聴はできるようにはなるので少し待ってみましょうね。
もし今はマンションにVDSL方式のマンションタイプしか導入されていなくても、光配線方式へ変更してもらうことができるかもしれませんよ。
詳しくはこちらの記事をご覧くださいね。
注意!西日本エリアではマンションタイプはフレッツテレビ視聴不可
NTT西日本エリアでは、マンションタイプだと配線方式に関わらずフレッツテレビの視聴ができません。
マンションタイプ光配線方式でフレッツテレビが視聴できるのは、NTT東日本エリアのみになります。
もし西日本エリアにお住まいの場合で、どうしてもマンションでフレッツテレビを視聴したい場合はファミリータイプへ変更するしかありません。
ただしその場合は、品目を変更する工事+テレビを追加する工事でかなり金額がかかってしまうので注意してくださいね。
2.マンションや集合住宅でファミリータイプ利用の場合
マンションや集合住宅にマンションタイプが導入されておらず、ファミリータイプを個別に引き込んで利用している場合は、フレッツテレビの申し込みが可能です。
すでに光回線の引き込み自体には管理会社や大家の同意が出ているはずなので、特にフレッツテレビの申し込みをするにあたって改めて許可を取る必要などもありません。
フレッツテレビの申し込みをしても、外の電柱からもう一度線を引いてくるような工事はないので、穴あけやビス止めをしたりといったことも不要ですよ。
ですので現在ファミリータイプを利用しているのであれば、NTTや回線事業者へ連絡してフレッツテレビの申し込みをすれば、すぐにフレッツテレビの工事を予約することができます。
3.フレッツテレビ対応エリア内であること
上記の①、②番のどちらの場合でも、フレッツテレビの対応エリア内でなければもちろんフレッツテレビを申し込むことはできません。
現在フレッツ回線は日本全国でほぼどこでも利用することができますが、まだフレッツテレビの対応エリアは全域には対応していません。
首都圏などであればほとんど全域で対応していますが、地方では利用できないエリアもまだまだあるんですよね。
もし対応エリアでない場合は、残念ながら今のところフレッツテレビを申し込むことはできません。
少しずつエリア拡大はされてきていますので、あなたのお住まいの地域が対応するまで待つしかないです。
フレッツテレビの対応エリアについては、以下のページで確認してみてくださいね。
フレッツテレビを申し込むと、どんな工事が必要?
もし上記の条件に当てはまってフレッツテレビを申し込むことになった場合、どういった工事が必要になるのでしょうか?
実はフレッツテレビの工事を申し込んだ場合は、必ず派遣工事が必要になります。
すでにマンションタイプでインターネットを利用していたとしても、必ず工事人が来る工事が必要になるので注意してください。
無派遣で工事ができるということはほとんどないので、必ず立会いも必要になります。
また工事の内容としては、もしフレッツ回線と同時にフレッツテレビを申し込んだ場合は、TVの機能もついた一体型の回線終端装置を設置してくれます。
すでにフレッツ光を利用していてフレッツテレビだけを追加する場合は、TV機能のついた回線終端装置を追加して、現在利用している回線終端装置につなげて利用することになります。
その場合機械は2台になってしまうので、もちろん電源も2つ必要になりますよ。
機器を設置するだけだとしてもTVの信号の確認を必ず行うため、派遣工事になってしまうんですね。
フレッツテレビを申し込むときは、派遣工事になるということは覚えておいてくださいね。
マンションにフレッツテレビを導入するときに気をつけること
もしあなたが住んでいるマンションにフレッツテレビが導入できるようになった場合、工事を依頼するにあたって気をつけたいことがいくつかあります。
これを知っておかないと、いざフレッツテレビの工事を申し込んでも思った内容と違う工事になってしまうので注意してくださいね。
マンションタイプの場合は共聴工事ができない
通常戸建てにフレッツテレビを導入する場合は、複数台のテレビが視聴できるようにする工事『共聴設備接続工事』を行うことがほとんどです。
この共聴設備接続工事というのは、基本的には屋内にもともと配線されているTV配線を利用してフレッツテレビの信号を流すという工事です。
戸建ての場合だとこんな感じです。(ピンクの部分が共聴工事)
※引用:NTT西日本HP
ですが集合住宅の場合、この屋内のテレビ配線はマンション内の他の部屋ともつながっている場合がほとんどです。
ということは、もしあなたがフレッツテレビを導入する時に共聴設備接続工事をしてしまうと、建物内の他の人もフレッツテレビが視聴できるようになってしまうのです。
なので、基本的に集合住宅でフレッツテレビの工事を行う場合は、共聴設備接続工事を行うことはありません。
必ず単独配線工事か、もしくは自分で接続をするということになります。
そうしないと、自分が申し込みすることで建物全体でフレッツテレビが視聴できるようになってしまうんですね。
共聴設備接続工事と単独配線工事の違いや工事費について、詳しくはこちらの記事を参考にしてくださいね。
ルーターの位置とテレビの位置が重要
共聴工事ができないため、必ず集合住宅でフレッツテレビを視聴する場合はルーターとTVを直結して配線する必要があります。
フレッツテレビの申し込みをすれば、必ずこのようなテレビ端子のついている回線終端装置が設置されます。(2番がテレビ端子です)
※引用:NTT東日本HPマニュアル
そこにテレビの同軸ケーブルを接続し、テレビ側の端子までつないでしまえばフレッツテレビは視聴できるようになります。
その部分の工事を依頼する場合は、単独配線工事(7,150円)の依頼が必要になります。
けれどルーターとテレビの位置が近いのであれば、自分でテレビの同軸ケーブルを購入してきてテレビに接続をするだけなのでとても簡単にできてしまいます。
同軸ケーブル自体もそこまで高いものではないので、自分でやってしまったほうがかなり工事費用の節約になりますよ。
ただし、もしルーターを設置する場所とフレッツテレビを視聴したいテレビの位置が離れている場合、その間をずっとテレビ線を這わすことになってしまいます。
たとえば部屋をまたいだりする場合は、テレビ線があるためにドアが閉まらなくなってしまったりということも考えられます。
そんなときは、サッシやドアなどの間にも使える細い隙間ケーブルが販売されているので、そういったものを利用してもいいかもしれませんね。
またルーター自体を、TVの近くに移動してしまうというのもいいかもしれませんね。
ルーターの移動や光ケーブルの延長に関しては、こちらの記事を参考にしてくださいね。
2台以上で視聴したい場合は露出配線になる
もうひとつマンションでのフレッツテレビ視聴時に問題になるのが、複数台のテレビでフレッツテレビを視聴したい場合です。
先ほど書いたように、マンションや集合住宅では複数台でテレビが視聴できるようになる共聴設備接続工事を行うことができません。
なのでもし自分の部屋の中で複数台でフレッツテレビを視聴したい場合は、それぞれルーターから露出でテレビまで配線する必要があります。
もちろんこれもフレッツテレビ導入時にNTTに依頼をすればやってくれる工事ではありますが、依頼した工事だとしても露出配線には変わりありません。
集合住宅の場合は、どうしても壁の中を通すなどといった工事はできないのです。
なのでもし複数台でフレッツテレビを視聴したい場合は、壁にテレビ線が這ってしまう事は仕方ないと思って諦めるしかありません。
もしそれが嫌なのであれば、ルーターから遠いテレビに関してはフレッツテレビの視聴は諦めるしかないです。
まとめ
今回はマンションなどの集合住宅でフレッツテレビを視聴する方法についてまとめてみました。
ポイントはこれだけ。
- まずは本当にフレッツテレビの申し込みが必要か確認をする
- フレッツテレビが視聴できるのは、光配線方式かファミリータイプのみ
- フレッツテレビの工事は必ず派遣工事が必要
- 集合住宅の場合は共聴設備接続工事はできない
- 複数台のテレビで視聴する場合やルーターとテレビの位置が離れている場合は、テレビ線が露出配線になる
エリアや利用できるサービスによって、フレッツテレビの申し込みができない場合もあるので注意してくださいね。
また解約の際は、フレッツテレビだけを残して解約することもできません。
必ずフレッツテレビの視聴にはフレッツのインターネット回線が必要になるので、そのあたりも覚えておいてくださいね。
集合住宅でフレッツテレビを視聴したいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
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